こんにちは!
シューフィット・神戸屋の西村泰紀です。
簡単な自己紹介をさせていただきます。
1958年9月生まれ、おとめ座とてんびん座の間、ややおとめ座寄りだそうです。
六白金星・癸卯・辰巳天中殺です。
生まれたのは新宿歌舞伎町。
廻りがネオンギラギラの都立大久保病院です。
出生届を見た時、「歌舞伎町生まれなの!!??」と驚いて両親に聞いたものです^^
実家は東京中野にあり、幼稚園から大学を卒業するまで同じ家で育ちました。
松下精工(現パナソニックエコシステムズ)に就職して、23年間関西弁標準語社会で暮らしていました。
47歳で寝たきりになってしまった義父が経営していた株式会社神戸屋へ転職。
関西で1,2を争う歴史ある、老舗零細靴屋の跡を継ぐことになりました。
しかし、中に入ってみれば、経営は火の車。
靴業界は消費者の方を見ていない。
仕入れたい細幅サイズの靴は作っていない。
ならば自社オリジナルで作りたいけど最低ロット数が多すぎてフン切れない。
在庫を持たずに商売できないか?足に合わない靴を何とか合うようにできないか?と試行錯誤の末、新潟医療福祉大学の阿部薫先生に教わり、始めたのが中敷き調整専門店でした。
神戸のお店は売り上げ不振で経営は行き詰まり、新しい商売を始めるならば東京で、ということで、2009年1月17日神戸の老舗靴店「コウベヤ」を閉店し、新宿に移り「靴を売らない靴屋」シューフィット・神戸屋を2010年1月17日に開業しました。
足とカラダの関係を自らのカラダで学ぶ
小学校4年から、消防官だった父に剣道を習い、高校卒業+αまでやっていました。
一応、三段までは取りました。
学校の授業だけで柔道も初段まで取っています。
そのほか、水泳、陸上(中長距離)は小学校時代から”選手候補”になれる程度には得意でした。
スキー(2級)、ゴルフ(最高HDC12)、マラソン(フル3時間58分、ウルトラ13時間57分)、登山などなど、あれこれスポーツに手を出して、そこそこできるけど、たいしてうまくない、カラダ硬い人間です。
26歳の時、テニス中に右のアキレス腱を切断し、そのリハビリをさぼったことが、後々の様々なカラダトラブルの元になるなんて想像していませんでした。
リハビリをさぼったせいで、右足首の可動域が小さくなりました。
そのため、左右で脚の可動域に違いが生まれました。
中途半端に運動が好きで、出来るものですから、動きの悪い右足を左足がカバーしていたんですね。
おかげで左右差が生まれて、脊椎はボロボロ。
トラブルは左ばかりで起こりました。
だから、左に問題がある、とズーッと思い込んでいました。
しかし、右が動ないの分を左がカバーしていた。
年齢とともに、ムリの蓄積が爆発した、とは思ってもいませんでした。
結果、頸椎一回、脊椎3回(プレート抜去で+1回)の手術をする羽目になりました。
今でも、脊椎のチタンプレートは外してあるけれど、折れた4本のチタンボルトは残っています。
この長い不調を抱えてきたおかげで、足がカラダに及ぼす影響について、自分のカラダを材料に結構深く勉強することができました。
合わない靴を履いていること=足を正しく使えないことが、どれだけカラダに悪影響を与えるのか。
自分の身体で実践してしまったんですね。
お店でカラダと足、筋肉の説明をするとき、解剖書を出すときには少し驚かれてしまいます。
靴屋で解剖書で説明されるなんて思わないですよね^^
それくらい正しい足の使い方がカラダにとって大事なのです。
本だけでは伝えきれない!
2016年「その靴、痛くないですか?」(飛鳥新社)、2018年「痛い靴がラクに歩ける靴になる」(主婦の友社)の2冊の本を出版させていただきました。
おかげ様で実用書として、そこそこ売れた本になりました。
どちらの本も、全国の公立図書館1900館以上に蔵書していただいています。
今でもAmazonなどで、文庫版または電子書籍で手にしていただくことはできます。
この2冊の本で伝えたかった事は、足と靴の関係が、2足歩行の人間にとって、非常に重要だということ。
ところが、日本では間違った常識を思い込まされてしまっていること。
その間違った常識から、抜け出すには自分自身が気がつかないと、問題の解決にはたどり着けないということ。
生活習慣病のように、長年の負の積み重ねが良くない結果につながる。
正しい靴の履き感を手にして欲しいと願っています。
しかし、文章と写真だけでは、お伝えするには情報不足だと思いました。
本を何度も読み返したけど、「幅広の私はどうしたらいいのか?」という思いでご来店くださるお客様がとても多いです。
やはり、思い込みのワナにガッチリつかまっているのでしょうね。
足について、靴の選び方について、教わる機会はありません。
家庭の中で、足のこと、靴のことが伝えられるようになって欲しい、と思っています。
お子さんの靴を買うのは、お母さん、という場合が多いと思います。
だから、女性が正しい履き感を知って、家庭の中で、正しい靴の履き方が伝承されるようになったらいいなぁ、と思っています。